和蜜(日本みつばちの蜂蜜)採取のプロ 飯谷さん
飯谷さんは和蜜(日本ミツバチの蜂蜜)採取のプロです。
和蜜は古来から、日本に生息してきた日本ミツバチが集めた蜂蜜です。大日本農史の記述に皇極天皇2年(西暦642年)和蜜が宮廷に献上された記録があります。当時は大変、貴重なものであったようです。
飯谷さんの和蜜も当時さながらの純粋な和蜜で大変、貴重なものです。
日本ミツバチの巣箱です。
現在、日本で行われている養蜂業は西洋ミツバチを利用しています。
和蜜を採取するには天然の日本ミツバチが巣箱に入るのを待ちます。
日本ミツバチは極めて、神経質なので気に入った巣箱でないと入りません。
いったん巣箱に入っても、気に入らないと直ぐに巣箱から出て行ってしまいます。
日本ミツバチはデリケートなので巣箱に工夫が必要なんです。
日本ミツバチは西洋ミツバチよりも一回り小さいです。
1個の巣群のミツバチの数も西洋ミツバチよりはるかに少なくて、1個の巣から採取される日本ミツバチの蜂蜜の量は西洋ミツバチの20%前後です。
このため、採取される和蜜(日本ミツバチの蜂蜜)は極めて少なく、現代でも幻のはちみつと言われています。
日本ミツバチの営巣活動が見える様に作った巣箱です。
西洋ミツバチは人間が作った板状の巣礎(ミツバチの巣)に蜜を溜めますが、日本ミツバチは自分で巣板(ミツバチの巣)を作ります。
巣板はおおよそ、6〜7枚くらいです。
日本ミツバチの巣板です。
西洋ミツバチは日本ミツバチより1個の巣群あたりの蜜蜂の数が多いので、短期間に集めた蜂蜜を絞ります。
これに対して、日本ミツバチは蜜蜂の数が少ないので、1年から2年間集めた蜂蜜を絞ります。
それで、和蜜は巣板の中で熟成され、コクのある柔らかい優しい蜂蜜に仕上がります。
蜜蝋(みつろう)を取るために煮沸した後の日本ミツバチの巣板です。
白くて軽くて清楚な感じです。
一つ、一つの巣穴はきれいな六角形なんですよ!
巣箱から飛び出そうとしている日本ミツバチです。
西洋ミツバチより一回り小さくて本当に可愛いです!
西洋ミツバチは攻撃的ですが、日本ミツバチはそれより大人しいです。
でも刺されたら痛いですよ!!