和歌山県の南部にあり、熊野灘に注ぎ込む古座川では、10月初旬から12月下旬頃まで火振り漁が行われます。
火振り漁は和歌山古座川で古くから行われて来た伝統漁法です。
鮎が驚いて逃げない様に、漆黒の暗闇の川面をすべるが如く川船を走らせ、刺し網を仕掛けます。
刺し網を仕掛けた後、松明に火を灯し、松明を振りながら川上から川下の方に鮎を追い込みます。
川船は漕ぎ手と火振りの二人。
漕ぎ手と火振りのあうんの呼吸で鮎を刺し網に追い込みます。
真っ暗闇の静寂の中で、川船を漕ぐ櫓の音と振られる松明の音。
大変、幻想的な光景です。
火振り漁で捕まえた鮎です。
真っ暗なので光量が足らず、少しピンぼけになってます。